【社会】上司が着服隠蔽で、部下また着服…山形おきたま農協

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★＜山形おきたま農協＞上司が着服隠ぺいで、部下また着服

　山形県川西町に本店を置く「山形おきたま農協」で、部下の着服を知った上司が問題を
隠蔽したところ、部下はその後も着服を続けていたことが分かった。隠蔽後も被害額は
増え続け、農協は少なくとも約１８００万円の被害を受けたとして、１４日に被害届を
県警米沢署に提出した。
　関係者によると、着服を隠蔽したのは同農協川西支店。昨年１１月中旬ごろ、不明瞭な
事務処理に気づいた上司が当時振興調査役の男性職員（３８）＝１４日に懲戒解雇＝から
話を聴いたところ、農家の生産・販売組織の預金口座から現金約８００万円を着服して
いたことを認めた。
　生産・販売組織の代表が「弁済すれば、不問にする」などと申し出たため、職員の家族らが
横領した現金を弁済。上司は本店に報告せず、着服を隠蔽した。
　一方、本店が不正に気付いたのは今年４月２６日。職員が行方不明になったため、
業務内容を調べたところ、９９年７月から４月までの不正取引計約１８００万円が分かった。
職員は弁済後も着服を続け、川西支店の上司は４月の時点で本店へ報告した。隠蔽後の
着服額は現在調べているという。
　同農協では昨年も職員による約２億円の詐欺事件があった。さらに、組織ぐるみで
詐欺事件を隠したとして県警捜査２課が同１２月、証拠隠滅などの容疑で同農協元幹部ら
５人を書類送検していた。

毎日新聞　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040516-00000129-mai-soci